ワンルーム投資アフターサポート 3分で計算する

「金利変更のお知らせ」が届いたら、
最初に確かめる3つ

2026年10月29日 小林 徹(ChillTime合同会社 代表)

この記事のまとめ
  • 2026年11月2日から、大手銀行の短期プライムレートが2.375%→2.625%に上がります(三菱UFJ銀行・みずほ銀行。三井住友銀行は11月9日から)
  • 変動金利のローンなら、近いうちに「金利変更のお知らせ」が届くことがあります。最初に確かめたいのは3つです
  • ① 新しい金利と、いつから適用されるか ② 返済額が変わる時期 ③ 5年ルール・125%ルールがあるか

なぜ、お知らせが届くのか

変動金利のローンの金利は、多くの銀行で「基準金利」から「優遇幅」を引いて決まります。そして基準金利は、短期プライムレートに合わせて動くことが多くあります。2026年11月に短期プライムレートが0.25%上がるため、借りている銀行の基準金利も上がり、そのお知らせが届く、という流れです。

ワンルーム(区分マンション)の投資用ローンも、変動金利なら同じしくみです。お知らせは、捨てずに次の3つを確かめてください。

① 新しい金利と、いつから適用されるか

お知らせに書かれている「適用金利」が、これからの金利です。基準金利がいくら上がり、優遇幅は変わっていないかを見ます。最近の改定では、基準金利の分だけ上げた銀行がある一方で、優遇幅を縮めた銀行もありました。上がり幅が0.25%より大きければ、優遇幅も変わっている可能性があります。

どこを見る:金利変更のお知らせの「適用金利」「適用開始日」、金銭消費貸借契約書の「優遇(引下げ)幅」

② 返済額が変わる時期

金利が変わっても、返済額がすぐに変わるとは限りません。変動金利の見直しは、年2回(4月・10月など)の銀行と、毎月の銀行があります。年2回のローンなら、11月の引き上げが反映されるのは次の見直しの日からです。いつの返済から変わるかは、契約ごとに決まっています。

返済額が見直された場合の例です(残高2,000万円・残り25年・元利均等返済)。

金利月々の返済増える額(月)
2.00%(今のまま)¥84,771—
2.25%(+0.25%)¥87,226+¥2,455

金額は説明のための例です。実際の返済額は、残高・残りの年数・金利・返済方法で変わります。

どこを見る:金銭消費貸借契約書の「金利の見直し」の項目、返済予定表(新しいものが届いたら比べる)

③ 5年ルール・125%ルールがあるか

多くの変動金利のローンには、返済額を5年間は変えない「5年ルール」と、5年ごとの見直しでも、返済額の上がり幅を前の1.25倍までにする「125%ルール」があります。返済額が変わらないので安心に見えますが、そのぶん、毎月の返済のうち利息に回る額が増え、元金(ローンの残高)の減りが遅くなります。

上の例なら、金利が0.25%上がると利息は月に約4,200円増えます(2,000万円×0.25%÷12)。返済額が同じままなら、その分だけ元金の減りが遅れ、売るときに手元に残るお金も減っていきます。

どこを見る:金銭消費貸借契約書(「返済額の見直し」「未払利息」などの項目)。投資用のローンでは、このルールがない契約もあるので、必ず契約書で確かめてください。

3つを確かめたら

新しい金利と返済額が分かったら、毎月の手出しと、今売ったら手元にいくら残るかを、最新の数字でもう一度そろえておくと安心です。家賃が今の相場より低くないか、管理費・修繕積立金の値上がりはないかも、一緒に見ておきたいところです。

新しい金利で、今の収支と売却ラインを
確かめてみませんか。

購入時の数字と今の明細を入れるだけで、毎月の手出しと、いくら以上で売れれば手元にお金が残るかの目安が、3分で分かります。

よくある質問

「金利変更のお知らせ」が届いたら、何を確かめればいい?

①新しい適用金利(基準金利から優遇幅を引いた金利)と、いつから適用されるか、②返済額が変わる時期(見直しが年2回か毎月か)、③5年ルール・125%ルールがあるか、の3つです。お知らせと一緒に、金銭消費貸借契約書と返済予定表を手元に置いて確かめます。

金利が0.25%上がると、ワンルームのローンの返済はいくら増える?

残高2,000万円・残り25年・金利2.00%のローンなら、2.25%になると月々の返済は約84,800円から約87,200円へ、約2,455円増えます(元利均等返済で、返済額が見直された場合)。

あわせて読む:10月の変動金利の見直しで、返済はどう変わる? / 金利が上がると、ワンルームのローン返済はいくら増える? / 金利の推移と返済額の試算

短期プライムレートの改定は、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の発表(2026年9月)によります。表の金額は説明のための例で、実際の金利・返済額・見直しのルールは、銀行と契約ごとに異なります。本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、借り換えや売却をおすすめするものではありません。