日銀の利上げと
ワンルームのローン
2026年10月30日 小林 徹(ChillTime合同会社 代表) ※日銀の会合のたびに書き足します
- 日銀は政策金利を1.25%程度に据え置きました(賛成8・反対1。反対した委員は1.5%程度への引き上げを提案し、否決)
- 同じ日の「展望レポート」では、物価の基調が2%の目標と概ね整合的な水準になったとの判断が示されました
- 据え置きでも、11月の短期プライムレートの引き上げ(2.375%→2.625%)は予定どおりです。9月の利上げを受けたもので、三菱UFJ銀行・みずほ銀行は11月2日、三井住友銀行は11月9日から
- 次の会合は12月17日・18日です
日銀の利上げは、どの順番でローンに届くか
変動金利のワンルーム(区分マンション)のローンは、日銀の会合の日に返済額が変わるわけではありません。多くの場合、次の順番で届きます。
- 日銀が政策金利を上げる会合の2日目の昼ごろに公表
- 銀行が短期プライムレートを上げる9月18日の利上げでは、9月中に各行が発表し、11月から適用
- ローンの基準金利が上がる「金利変更のお知らせ」が届くことがあります
- 次の見直しの日から、返済額が変わる年2回の契約が多い。5年ルール・125%ルールがあれば、返済額はすぐには変わらず、元金の減りが遅くなります
くわしい確かめ方は、「金利変更のお知らせ」が届いたら、最初に確かめる3つにまとめています。
政策金利のこれまで
| 会合(公表日) | 決定 | 政策金利 |
|---|---|---|
| 2025年1月24日 | 利上げ | 0.5%程度 |
| 2025年12月19日 | 利上げ | 0.75%程度 |
| 2026年6月16日 | 利上げ | 1.0%程度 |
| 2026年9月18日 | 利上げ | 1.25%程度 |
| 2026年10月30日 | 据え置き | 1.25%程度 |
政策金利は無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標。日本銀行の公表文によります。
大手銀行の短期プライムレート
| 適用日 | 短期プライムレート |
|---|---|
| 2026年8月3日 | 2.125% → 2.375% |
| 2026年11月2日(三井住友銀行は11月9日) | 2.375% → 2.625% |
三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の発表によります。ワンルームのローンの基準金利が短期プライムレートと同じだけ動くかは、銀行と契約によって異なります。
金利が0.25%上がると、返済はいくら増えるか
残高2,000万円・残り25年・元利均等返済のローンで、金利が2.00%から2.25%になり、返済額が見直された場合の例です。
| 金利 | 月々の返済 | 増える額(月) |
|---|---|---|
| 2.00% | ¥84,771 | — |
| 2.25%(+0.25%) | ¥87,226 | +¥2,455 |
金額は説明のための例です。実際の返済額は、残高・残りの年数・金利・返済方法で変わります。
次の山場
- 11月2日:三菱UFJ銀行・みずほ銀行の短期プライムレートが2.625%に
- 11月9日:三井住友銀行の短期プライムレートが2.625%に
- 12月17日・18日:日銀の金融政策決定会合(この記事を書き足します)
更新の記録
- 2026年10月30日:10月の会合(据え置き)の結果で作成
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よくある質問
2026年10月30日の日銀の会合で、政策金利は上がった?
上がっていません。政策金利(無担保コールレート)は1.25%程度に据え置かれました(賛成8・反対1)。反対した委員は1.5%程度への引き上げを提案しましたが、否決されました。
据え置きなら、11月の短期プライムレートの引き上げもなくなる?
なくなりません。11月の短期プライムレートの引き上げ(2.375%→2.625%)は、9月の利上げを受けて各行がすでに発表したものです。三菱UFJ銀行・みずほ銀行は11月2日から、三井住友銀行は11月9日から上がります。
日銀が利上げすると、ワンルームのローンの返済はいつ変わる?
変動金利なら、①日銀の利上げ → ②銀行の短期プライムレートの引き上げ(数週間後)→ ③ローンの基準金利の引き上げ → ④契約で決まった次の見直しの日から返済額が変わる、という順番です。見直しは年2回の契約が多く、5年ルール・125%ルールがある契約では返済額がすぐには変わりません。
次の日銀の会合はいつ?
2026年12月17日(木)・18日(金)です。結果は18日の昼ごろに公表されます。
あわせて読む:「金利変更のお知らせ」が届いたら、最初に確かめる3つ / 金利が上がると、ワンルームのローン返済はいくら増える? / 金利の推移と返済額の試算
政策金利と会合の結果は日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年10月30日)ほかの公表文、物価の判断は「経済・物価情勢の展望(2026年10月)」、短期プライムレートは三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の発表(2026年9月)によります。表の金額は説明のための例で、実際の金利・返済額・見直しのルールは、銀行と契約ごとに異なります。本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、借り換えや売却をおすすめするものではありません。